2025年11月03日
さあ、報告ブログの時間が空いてしまいましたが、進捗の報告ブログを更新します。

お庭と駐車場を仕切る塀は施主サイドで施工して頂く事になり、当社ではその塀を挟んだ庭の中と広い駐車場の施工を行なう事になりました。
駐車場でのご要望は、コンクリート全面はしたくない。草が生えない(生えにくい)状態にはしたい。というご要望でしたので、ハニカム構造の突起がある砂利敷きシートをご提案しました。

何枚かが1つの塊に梱包されていて、2人いれば1塊を持ち上げて移動させる事が可能です。なんなら、この4塊を一度に持ち上げられる猛者もいます(笑)
これを平らに均した地面に敷き詰めていき、その上から砂利を敷いていく訳です。

こんな感じです。
このハニカム構造(ハチの巣構造)の中に砂利が入り込む事で、砂利が車の重みで左右へ逃げたりワダチを作ったりしない、強い面を作る事ができるのです。
普通車が乗るのは勿論、3tダンプ程度なら耐えられる事が、当社のモデル庭園で実証済みです。

今回はシッカリと砕石で路盤を作り、その上にハニカムシートを載せ、砂利を敷くという手堅い施工方法を採りました。
これであれば、長きにわたって強い盤を維持できつつ、草の生えにくい状況であり、コンクリートを打設していないので排水もそれほど気にせずにこれから過ごして頂けるでしょう。

庭との仕切りより少しはみ出して施工しました。
仕切り塀の柱で区切ってしまうと管理が大変なので、庭は柱よりも少し遠慮した位置までとして、今後の維持管理のしやすさを重視です。
では、次は駐車場の入口に施工したピンコロ舗装です。
2024年07月09日
本格的な和風庭園の施工依頼を頂きました。
いつもはサイトをご覧になって問い合わせをいただき、現況の確認とヒアリングからスタートなのですが、今回はお施主さんが当社の前を通りかかって「なんかいいなぁ」と思って下さり、ふらりと入って頂いたのがスタートとなりました。
とても珍しいご縁です。
話し込むこと20分。
次はご夫婦でみえられ、現状の写真や資料などを頂き、庭のご希望や問題点などを話し合い、様々お伝えさせて頂きました。
いつもはお客様宅に初手から出向いて、現地を拝見しながら話し合う形なのですが、実は当社にお越し頂けると、パソコンも充分に使えて大きなモニターで施工事例などをお見せできますし、必要な資料やカタログなども充実していて、思わぬイレギュラー的な話でも資料をお見せできるので、これはこれで有りなのかなーと感じました。
最初から家に来てもらうのは忍びないな、とお思いの方は当社の打合せルームにお越し頂いても大丈夫です。モデル庭園になっていて、実際の施工例も肌で感じ取れてお得ですよ?
さて、今回は2つのプランをご提示いたしました。
まず1つ目は奥行きのある直線をそのままストレートに生かしたプラン。

和風庭園の手法では、奥行き感を出すために様々な方法があるのですが、元々本当に奥行きのある空間ではそれをストレートに表現できる方法があります。
真っ直ぐ奥へ伸びる直線が徐々に集約していく様子、同じサイズの同じものが、奥に行くにしたがって徐々に小さくなっていく様子、パースや絵などで使うこれらの技法をそのまま表現できれば、それはもう奥行き以外の何物でもありません。
細かい技法を使わないのでシンプルな庭にすることもできて、予算を押さえる事も可能です。
次に、曲線や変化を使って奥行きを楽しむ手法です。

奥へ伸びる道も曲線を描きつつ、手前は大味のテクスチャから始まって、奥へ行くと細かい石貼りの道に変わり、庭木の蔭へ消えていきます。
また、庭内も若干高低差をつける事で、植栽エリアと道の明確な仕切になり、メリハリのある庭になります。
当然ですがこちらの案の方がご予算は高めになりますが、結果的にはお客様はこちらの案をお選びになりました。
非常に手間のかかる仕事の多い庭ですが、職人冥利に尽きる仕事になりそうです。
さて、先ほどのパースをCADに落とし込み、いくつかの変更を重ねて最終的に図化してみました。図の左は駐車エリア、下は駐車場に入るためのなだらかなスロープ(ピンコロという御影石の舗装)と一体化しています。
駐車場エリアとの仕切りはお施主さんの知り合いの建築屋さんが大和塀を作ってくれるとの事で、その塀ができてから施工に入る、という形で着工となりました。
次回以降、施工風景をご紹介していこうと思います。
2024年04月08日
車の台数も増えたので駐車場を拡張したいが庭の雰囲気は損ねないようにしたいというご要望でした。
元々、単粒砕石と呼ばれる砂利の駐車場でしたので、同じ砂利を使って駐車場を拡幅しました。
庭スペースは中央部分を大胆に撤去し、発生した庭石を土留めに利用したり飛石として段差のステップに利用し、処分する石を少なく抑える事ができました。





2024年04月01日
殺風景な自作の庭を思い切って全面改修して四季折々の花を愛でながら庭をゆっくり歩きたいというご要望でした。
久々の回遊式庭園、燃えました!
広々と歩けるエリアは花木を多め、逆に飛石などで足元に注意しなければいけないエリアには草花を配したりと、ある程度工夫をしたご提案となりました。
回遊ルートも単一導線ではなく、歩き方によってはいくつかのパターンで歩けるようにして、飽きが来にくいような工夫もしてあります。





2024年03月25日
砂利庭を緑が鮮やかな芝庭にされたいというご相談でした。
芝生の大変さを充分お伝えしましたが、意志が固いご様子でしたので、全面芝生とし、ワンポイントでモダン和風の坪庭を作庭いたしました。
庭の凹凸や障害物は極力排除し、芝生のメンテナンスがしやすいような設計を心掛けました。




