
今回は敷地外から玄関へとつなぐアプローチ代わりの飛石についてです。
まず大前提として、玄関へ向かう(または玄関から外へ向かう)道筋は、ゆったりとしていて歩きやすい事が前提である、というのが私の中での決定事項です。
何故かと言いますと、屋外←→玄関の道筋は、家族以外の人も大いに利用する「不特定多数が使う通路」だからです。
慣れない道筋で踏み石が小さかったり、トリッキーなリズムだったり、段差が微妙にあったりすると、それだけで歩きにくい通路になってしまいます。
人を迎え入れる通路だからこそ、歩きやすさを強調したいですよね。

まずはピンコロ舗装から庭内に入っていく最初の石を選びます。
正方形のテクスチャを持つピンコロ舗装と、極力違和感が出ないような素直に「ここが入り口ですよー!」とアフォードするような、そんな石を選びました。

通路の石も、まずは会社の土場でシュミレーションです。
石と石の隙間を極力狭く、しかしそれぞれが独立した石であると主張する程度の幅で、隙間が広がったり狭まったりせずできるだけ平行になるようなものをチョイスします。

色々試しながら最終的な石の配置を決めます。
今回は、手前のピンコロから玄関ポーチ前の御影板石まで、四角形をテーマに石を選びました。シミュレーションが無駄になる事も、まあご愛敬です(笑)


玄関側から見た飛石のパターンです。
真っ直ぐ、一本調子で歩ける、歩きやすさを重視しながらも、遊んでいるところもシッカリあって、単調な歩調リズムを見た目では感じさせない、良い飛石になりました。
ウチの職人ながら素晴らしいです(笑)
デザインの意図を汲んでくれる頼もしい仲間に恵まれました。
彼が引退したら、私ももう庭造りのデザインなどはやらなくなるかもしれませんね。
イライラしながら細かい指示を出すのは好きではありませんし、自己主張の強い自称ベテラン職人と重箱の隅をつつき合うのも疲れます。
楽しく良いものを作りたいですよね。


さあ、ここまできましたら次は庭の中へと分け入っていく通路の作庭です。
途中、入り口と同じ石を挟みながら、パターンを変えて面白く、違和感の無い通路にしたいですね。
それはまた次回にしたいと思います。




