2018年06月04日
万事準備を整えまして、いよいよ庭門の建て込みに入ります。
まずは柱たち。シッカリと掘った穴に設置します。
屋根も乗せます。
ここまで来ればとりあえず最初のヤマは越えました。
少し作業が押しましたが遅めの休憩です(笑)
野地板を貼っていきます。飾り竹垣根も同様に貼ります。
庭門の全容が見えるようになりました。
土でシッカリ締め固めて埋め戻そうと思いましたが、お施主さんのご希望もあり、コンクリートを使う事になりました。
コンクリートは作業した後しばらく置かないと強度が出ませんので、とりあえずここまで。
屋根への杉皮貼りと最終仕上げはまた次回。
2018年06月01日
さあ、いよいよ庭門の屋根です。
ほぼ完成した屋根、柱、欄間を仮に組付けてみます。
ここでハマらなければ相当青ざめるしかないのですが(笑)何とか組めたようでホッとしました。
たぶん、同業の方もご覧になっていると思うので分かる方は分かると思います。「おいおい、棟木はどうした?」と。分かります。しかし重い(笑)そこまで本格的な構造を支える柱だと、費用の方が予算の遥か彼方へと飛んで行ってしまいます・・・簡素で、それでいて重厚な落としどころと思って、ツッコミ他ご勘弁ください。
さあ、骨格をなす部品は揃いました。既存の解体も済みました。次はクライマックスの建て込みです。
乞うご期待(笑)
2018年05月28日
いよいよ庭門造りも佳境。欄間部分にあたる木材の加工です。
大工あがりで社員のご家族である方に加工をお願いし、出来上がったものをこちらで焼く、という工程になりました。見事オーダー通りに彫って頂いてありがとうございます。
欄間や床柱に使えるような木材はめぼしいものが現場で出た際にストックしておいてあるのですが、昨今の事情もあり、随分品薄になってきました。
この材木も買えば結構値が張ると思いますが、現場ストックなのでリーズナブルにご提供しました。
細かい所はハンディタイプのバーナーで焼いて仕上がりになります。
次回は同時進行で進めていた屋根の製作をご報告します。
2018年05月25日
いよいよ既存の庭門の解体に入ります。
庭の解体っていうのは実は好きな作業のひとつなんです。
その理由は今まさに解体しようとしている庭を造った職人と対話ができるから。
「あーこうやったんだーわかる!」とか「何でこうやったのかな?あーそうか、こういう事なんだね」と時間を超えて、顔も名前も知らない庭屋さんとまるで対話しているような感覚に陥るからなんですね。
既存の庭門の屋根は、横の断面が見える屋根の輪郭部分こそシッカリと木材を使ってありましたが、それ以外はべニア合板のようなもので造ってありました。
材料が無かったのか?手間の方が安い時代だったのか?職人の苦労が偲ばれます。
逆を考えれば、この先の未来に私共が造った庭門が解体される時、未来の職人に鼻で笑われないような仕事は最低限しておかないとな、と身が引き締まる思いです。
2018年05月21日
庭門の図面に沿って刻んだ材料を焼いて行きます。
防腐効果はもちろん、虫も付きにくくなりますし、見た目の雰囲気も良くなるしで、もし木製の何かをお考えの方は、おすすめします。
バーナーの角度は真上から、一定の距離を保ちながら焼くとムラが少なくなりますよ。
焼いた材料、焼くのを待っている材料は、共に車庫内に一時ストックしておきました。
ビニールでグルグル巻きになっている材料は杉皮です。
公共施設の現場なので、極力現場での作業を減らすため、製作はほぼ社内での作業になりました。