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有限会社舩越造園

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施工事例(進捗状況)

現場進捗日誌 浜松市中央区M様3

引き続きM様邸の造園工事です。
今回は敷地への入口であるスロープ部分を取り上げます。
お客様のご要望もあって、こちらはピンコロ舗装となりました。

ピンコロ舗装とは、正方形状に加工された小型の石材(一般的に御影石など)を、ひとつひとつ敷き詰めて仕上げる舗装方法です。
石のサイズは約90mm角が主流で、自然な風合いや高級感、耐久性に優れ、車両の通行にも耐えられます。

庭やアプローチ、駐車場などでよく用いられ、目地の取り方や色の組み合わせにより多彩なデザイン表現が可能です。
自然素材ゆえに経年変化も味わいとなり、景観調和に優れた舗装手法です。

浜松市中央区M様3

まずはシッカリ基礎コンクリートを打ちます。
ここで手を抜くと、仕上がった瞬間はきれいでも出入りする車両の重みで次第に凹凸ができて、目地が割れ、みすぼらしい結果になってしまいますので。ピンコロで根本的な強度を出すのではなく、テクスチャに使うくらいの気持ちで手堅く施工します。

浜松市中央区M様3

一度列とパターンを決めたらそのまま並べ続け・・・という単純な話にはならないんですね。
真っ直ぐ並べているつもりでも、何故か曲がる。波を打つ。ですので、シッカリ基準を出しつつ、個々のピンコロの微妙なサイズの違いを意識しつつ目地を調整して並べていきます。

現場の数字上で真っ直ぐではなく、見た感じ真っ直ぐ。
これがキレイに仕上げるポイントだなと感じます。

浜松市中央区M様3

並べ終えたピンコロとピンコロの隙間(目地)に更にモルタルを詰めていきます。
これも大切なポイントで、ピンコロは自然石なのでその性質上、側面の中央が孕んでいたりします。

そうなると、モルタルがしっかり目地の最深部まで入り切っていない事もあったりして、強度に多大な影響を与えてしまいます。
そうならないように、慎重にかつ早く目地を埋める事が肝要です。

浜松市中央区M様3

ピンコロ舗装の完成です。
いくら下地にコンクリートを打ったとはいえ、やはり養生期間が必要ですので、しばらく車両の乗り入れは遠慮して頂きました。

じゃあ半分づつやって車両が入れるようにしたら?というご意見も頂きますが、右と左を繋ぐ接合部分はどうしても弱くなってしまいますし、左右2期に分ければ、それだけ準備と片付けの経費は倍掛かる事になるので、本当にやむを得ない事情が無い限り、一度の施工してしまう事をお勧めします。

浜松市中央区M様3

浜松市中央区M様3

養生も終わって、雨も上がって、これで完成です。

細かい仕事は見た目の力強さが違いますね。
コンクリートの土間打ちとは一線を画していると思います。

頑張って並べた甲斐が有りました。
職人の皆さん、お疲れさまでした。

現場進捗日誌 浜松市中央区M様2

さあ、報告ブログの時間が空いてしまいましたが、進捗の報告ブログを更新します。

浜松市中央区M様2

お庭と駐車場を仕切る塀は施主サイドで施工して頂く事になり、当社ではその塀を挟んだ庭の中と広い駐車場の施工を行なう事になりました。

駐車場でのご要望は、コンクリート全面はしたくない。草が生えない(生えにくい)状態にはしたい。というご要望でしたので、ハニカム構造の突起がある砂利敷きシートをご提案しました。

浜松市中央区M様2

何枚かが1つの塊に梱包されていて、2人いれば1塊を持ち上げて移動させる事が可能です。なんなら、この4塊を一度に持ち上げられる猛者もいます(笑)
これを平らに均した地面に敷き詰めていき、その上から砂利を敷いていく訳です。

浜松市中央区M様2

こんな感じです。
このハニカム構造(ハチの巣構造)の中に砂利が入り込む事で、砂利が車の重みで左右へ逃げたりワダチを作ったりしない、強い面を作る事ができるのです。

普通車が乗るのは勿論、3tダンプ程度なら耐えられる事が、当社のモデル庭園で実証済みです。

浜松市中央区M様2

今回はシッカリと砕石で路盤を作り、その上にハニカムシートを載せ、砂利を敷くという手堅い施工方法を採りました。

これであれば、長きにわたって強い盤を維持できつつ、草の生えにくい状況であり、コンクリートを打設していないので排水もそれほど気にせずにこれから過ごして頂けるでしょう。

浜松市中央区M様2

庭との仕切りより少しはみ出して施工しました。
仕切り塀の柱で区切ってしまうと管理が大変なので、庭は柱よりも少し遠慮した位置までとして、今後の維持管理のしやすさを重視です。

では、次は駐車場の入口に施工したピンコロ舗装です。

エクステリア&ガーデンフェア報告7

ポートメッセなごやで開催されたエクステリア&ガーデンフェアの報告。
今回は第7弾ということで、変わり種のフェンス2種類のご紹介になります。

まずはこちら。
擬木素材の雄、タカショーさんのテキスタイルフェンス。

エクステリア&ガーデンフェア報告

アルミのフレームにキャンバス生地のフェンス。
良いセンスしてます。自宅というより別荘やカフェのテラス席が似合いますね。

キャンバス生地が既に柔らかい印象なので、植栽と合わせるよりもデッキ上のフェンスとか、コンクリート土間の終わりとか、固い物に合うかなーと感じました。

エクステリア&ガーデンフェア報告

何となくイメージだと、キャンバス生地は紫外線劣化が早そうだな・・・とか湿気でカビて見た目も悪化しそうだな・・・とか、ネガティブな感想を抱きましたが、メーカーによる説明では「生地には日光による色褪せや劣化に強いアクリル原着糸を採用」(はっ水性抜群!)(汚れも付着しにくい!)とありますから、研究はシッカリ重ねての発売だろうと思います。

技術の進歩で、今まで使えなかった素材が使えるようになるというのは、デザインの幅も広がって嬉しいですよね。

タカショーのサイト
テキスタイルフェンスのページ


次にご紹介するのは、タカショーさんのお家芸、擬木を使ったフェンスです。
といっても、アルミ素材にラッピング印刷をするタカショーさんお得意の工法ではなく、着色した樹脂を木板型にした、擬木フェンスです。

エクステリア&ガーデンフェア報告

割と昔からある素材でして、私もよく使っていました。(あまり良い思い出はありませんが・・・)見た目と質感は、昔に比べて随分本物に寄ってきていますし、カラーバリエーションも増えています。

・・・

先ほどサラッとあまりいい思い出が無いと申しましたが、それが何なのか?ここで発表します。
それは、この樹脂素材の伸縮率の高さです。

暑い時は伸び、寒い時は縮む。
この原理は承知していたのですが、その伸縮の幅がハンパ無かった・・・
ビス止めでは割れてしまうので、私がかつて使った商品は、下穴を開けてボルトワッシャで締めるような構造を採用していたのですが、その伸縮性の高さから見事に割れてしまった・・・

エクステリア&ガーデンフェア報告

あまりお見せしたくないのですが割れてしまった現場の写真です。
痛恨事でした。お施主さんにもご迷惑をおかけしました。

そもそも、幅60ミリの柱を30ミリづつ分け合って、板端から20ミリ余裕を取って下穴を開けても、(あくまでこのメーカーの樹脂板が、ですが)樹脂板の特性上、同じ条件下にあったものが8ミリ縮んでいたり、13ミリ伸びていたりしたら、、、まあ割れますよね。

あの頃は、新素材すぎて誰も分からなかったのかもしれません。
当社は施主に対して責任を持ってシッカリ作り直させて頂きました。

あれから幾年月・・・・・
会場で見た樹脂板フェンスはこのように進化していました。

エクステリア&ガーデンフェア報告

そもそも樹脂板に穴を開けない工法!
膝を打ちました。これなら伸縮差21ミリあっても、割れる下穴がそもそも無い。
あの頃辛い思いをした施工業者の皆さん、朗報です。
私も、あの件以来封印していた樹脂板フェンスを再度設計に採用してみようかな?と感じました。

最近では、この樹脂板に直接穴を開けない工法のフェンスも増えていますので、もし採用される場合は、確認されると良いと思います。

次回のエクステリア&ガーデンフェア報告も、どうぞお楽しみに。まだお伝えしきれていない魅力的な出会いが、きっと皆さんを待っています。

※樹脂板が割れた原因を話しているのに「それは水掛け論なので回答しません」と営業マンが答えたメーカーがどこだったか知りたい方は、メールください(笑)

エクステリア&ガーデンフェア報告6

ポートメッセなごやで開催されたエクステリア&ガーデンフェアの報告もいよいよ第6弾を迎えました。今回は、株式会社丸三タカギさんのブースで出会った、これからのエクステリアデザインを予感させるユニークな表札の数々について詳しくご紹介したいと思います。

エクステリア&ガーデンフェア報告

丸三タカギさんは、IELOGOという表札ブランドを中心に、多岐にわたるニーズに応える豊富な商品ラインナップを展開されている企業です。そのブースに足を踏み入れてまず目を奪われたのは、これまでの常識を覆すようなデザインのライトアップ表札でした。

エクステリア&ガーデンフェア報告

単に文字が光るというライトアップ表札は以前から存在しますが、この表札は、その光が表札の角を巻き込むようにデザインされている点が非常に特徴的でした。実用性だけを考えれば、もっとシンプルな形状でも事足りるかもしれません。しかし、一歩踏み込んだような、細部にまでこだわりを感じさせるこのデザインは、訪れる人の目に「おや?」と思わせる仕掛けがあります。

個人的には、このようなちょっとしたサプライズや遊び心が見て取れると、思わずニヤリとしてしまうものです。「いいね」と心の中でつぶやき、そのセンスに感心しました。

もちろん、このような細部へのこだわりは、その住まい全体の完成度への期待値を自然と高めてしまうものではあります。しかし、それは決してハードルを上げているのではなく、住まい手の明確な意思や、こだわりが見て取れる証拠であり、むしろ好印象に繋がるのではないでしょうか。

そして、その素材感が非常に魅力的な表札がこちらです。

エクステリア&ガーデンフェア報告

並べられていた表札は、どれも表情豊かで、特に左側に展示されていた4パターンの表札は、金属の質感と表情を最大限に生かした強い力を放っていました。

エクステリア&ガーデンフェア報告

中でも、ひときわ目を引いたのが「黒皮鉄 赤銅E」と名付けられた表札です。

これは、まるで長年の風雨に晒されて錆が浮き出たかのような加工が施されており、その無骨なまでのリアリティは、最近注目を集めている「荒々しい庭造り」との相性が抜群だと感じました。

無垢の鉄筋やアイアン素材を多用した、インダストリアルな雰囲気の庭や、ヴィンテージ感を追求した空間に、この表札を配置すれば、その世界観を一層深めることができるでしょう。まさに、素材が持つ力を最大限に引き出した、唯一無二の存在感を放っていました。

今回の展示会では、多くのブースで様々な種類の表札を目にしましたが、これほどまでに無骨なアイアン素材に特化し、その表情を追求した商品は、私の記憶にはありません。表札一つとっても、そのデザインや素材感に込められた思いは千差万別で、まさに「価値観の多様化」が顕著に表れていると感じます。

久しく言われている「価値観の多様化」という言葉ですが、このような細部にまで徹底的にこだわった商品が、果たしてどれだけ多くの人々を購買行動へと導くのか、正直なところ気になるところです。少し生々しい話に聞こえるかもしれませんが、消費者がそのような「尖った商品」に対して、どこまで対価を支払うことができるのか、あるいは支払おうとするのかは、その文化の成熟度を測る上で非常に重要な要素であると私は考えています。

だからこそ、今回出会ったような、デザイン性、素材感、そしてコンセプトにおいて、一歩先を行くような尖った商品が、しっかりと採算ベースに乗ってくれることを心から願っています。私たち庭に携わる者として、庭という文化の一端を担う者として、このような挑戦的な商品が市場に受け入れられ、多様な価値観が花開くことで、庭を取り巻く文化がより一層豊かになっていくことを期待しています。

次回のエクステリア&ガーデンフェア報告も、どうぞお楽しみに。まだお伝えしきれていない魅力的な出会いが、きっと皆さんを待っています。

株式会社丸三タカギ
https://www.marusantakagi.co.jp/

エクステリア&ガーデンフェア報告5

ポートメッセなごやで開催されたエクステリア&ガーデンフェアの報告第5弾。
今回の報告では、駐車場の舗装材としてこれまでになかった斬新なアプローチを提案する大判タイルです。

エクステリア&ガーデンフェア報告

通常、駐車場の舗装といえば、コンクリートの打ちっぱなしやアスファルトが一般的ですが、この大判タイルは、その常識を覆す可能性を秘めています。タイルデッキなどで使用されることはあっても、駐車場舗装としてここまで大きなサイズのタイルを用いるのは非常に珍しい試みと言えるでしょう。

この大判タイルの最大の特長は、そのデザイン性と機能性の両立にあります。単なる機能的な舗装材としてだけでなく、住宅全体のデザインコンセプトを格上げする「ハイセンス&ラグジュアリー感」を演出できる点が魅力です。特に、駐車場の土間の一部にアクセントとして使用するのではなく、全面にこのタイルを敷き詰めることで、その素材本来の美しさと存在感が最大限に引き出されます。

考えてみてください。玄関アプローチから続く庭、そして駐車場までが一体となった、まるで一枚の絵画のような空間が生まれるのです。コンクリートの無機質な印象とは異なり、この大判タイルは、温かみや洗練された雰囲気を醸し出し、見る人に深い印象を与えます。特に、モダンな建築デザインの住宅や、高級感のある住宅には、このタイル張りの駐車場が非常にマッチするでしょう。

エクステリア&ガーデンフェア報告

さらに、ガレージ内部をこのタイル張りにすることで、ガレージの持つ可能性を広げることができます。単に車を停める場所としてだけでなく、「ガレージ&趣味の部屋」として活用する際にも、違和感なく溶け込む空間を創出することが可能です。例えば、愛車を眺めながら過ごす時間や、ガレージ内でDIYを楽しむ時間など、より豊かなライフスタイルを演出するための舞台となるでしょう。まるでホテルのエントランスのような、あるいは美術館のような、洗練された雰囲気が、日常に彩りを与えてくれます。

エクステリア&ガーデンフェア報告

気になるのはその強度ですが、展示されていた製品の断面を見る限り、非常に分厚く作られており、大判の鋳物タイルであることから、車両の重量にも十分に耐えうる強度を備えていると判断できます。これにより、デザイン性だけでなく、長期的な使用における安心感も得られます。

メーカーは株式会社アイコットリョーワということで、今後の製品展開にも期待が高まります。

ただ1つ苦言を呈するなら、展示会に立つスタッフの商品知識についてです。来場者に対して、製品の魅力や特長を十分に伝えるためには、やはり専門的な知識を持ったスタッフが不可欠であり、この点に関しては今後の改善に期待したいところです。

分からないものを分からないと表明する態度は立派ですけどね(笑)

この大判タイルは、単なる駐車場の舗装材に留まらず、住まいの外観デザインを大きく左右する重要な要素となる可能性を秘めています。駐車場を単なる機能的なスペースとして捉えるのではなく、住まい全体のデザインの一部として捉え、そこに美しさと個性を加えることで、より豊かで魅力的な住環境を創造できるでしょう。

この新しい駐車場のあり方は、エクステリアデザインの可能性を広げ、私たちの暮らしに新たな価値をもたらすことでしょう。住宅の新築やリフォームを検討されている方はもちろん、駐車場のリノベーションをお考えの方にとっても、この大判タイルはぜひ検討に値する選択肢となるはずです。駐車スペースが、まるで屋外のリビングルームのように機能し、住まいの価値をさらに高める存在へと進化する日が来るかもしれません。


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